私たちは、およそ20年に渡り
ダイビング器材の買取・販売をしてきた
ダイビングプロショップです。
創業は平成3年で
ライセンス発行やツアー開催も行いながら
中古ダイビング事業にも取り組んでおりました。
取扱数量は10,000点を超え
現在はこの中古ダイビング器材のリサイクル事業が
中心となっています。
世間一般そもそも中古ダイビング器材の流通は
主にヤフオクを中心に行われておりました。
当初はダイビングのプロやマニアの方が
希少品を求めて
オークションを行っていた場でした。
希少性のあるものには
200万近い金額で落札されるものも実際にあり
今のオークションの場とは真逆の環境で
取引が行われておりました。
現在はダイビング初心者の方も
気軽に入札し
いかに安く落札できるかを競う環境に変化しています。
その中で外観から容易に判断できる程
これは使っちゃダメでしょ!というより
「綺麗な商品です」なんて言って
こんな商品売っちゃダメでしょ!というものを
多々見かけるようになってきました。
一般のリサイクル業者や個人の方が所有されていたものを
なんのメンテナンスもなく出品されていることは
今も昔もさほど変わりはないかと思いますが
気軽に誰しもが購入できてしまう環境になり
より多くの人が、落札できてしまう環境に
今、注意喚起が必要と感じ
本記事を作成しています。
確かに安くて上位機種が手に入るという
一定のニーズを捉えているからこそ
現在も成り立っていますが
そこに疑問を感じているのが
私たちダイビングプロショップのスタッフでしょう。
現在は、ヤフオクに限らず
フリマアプリの台頭もあり
リサイクル品を気軽に入手できる環境が豊富になっています。
新たなビジネスモデルとして期待されている一方
スキューバダイビング器材という
特殊用品がゆえに、一定の管理がなされた商品を
出品する、もしくは購入するという
双方の認識があれば
より安全にそしてダイビング器材に対する
「高い」というイメージを払拭できるのではと考えます。
本記事は、いわゆる出品者側のモラルや
注意すべき点はどこなのかという点を中心に記載し
実際に一般の総合リサイクルショップや
個人の方が簡単に出品できるものなのかを
考えていきたいと思います。
これは出品者側の問題だけでは
決してなく
購入する側にも一種の責任やリスクがあることで
その点にも別記事にて触れたいと思っています。
前述の通り、弊社もヤフオクに出品をしている傍ら
安全に使用できる物を中心に出品するという
一定のルールを持って取り組んでおります。
最近では、正式にストア化も果たし
ヤフオクに関連した商品の問い合わせも多くなってきました。
広くご相談をいただくようになり
実際にあったお問い合わせとして
ネットで購入した物を知人から買い取った方が
「前の方がいつ購入して
何年程使われていたのか分からず
また前回のオーバーホールが
いつ行われたのか不明な為
点検と必要があればオーバーホールを行ってほしい」という
要望でお問い合わせいただきました。
実際に内部パーツに問題があり
通常交換しない部分もパーツ交換することとなりました。
これは買取った方の判断もあり
事故やトラブルを未然に防げた例であると思います。
ヤフオクでもフリマアプリでも
仮に友人からの譲り物でも
やはり然るべきところで
一度点検・オーバーホールを行った方が
売買が行われた後の問題を防ぐことができますし
なにより安全に使用できるという付加価値が
生まれるのではないでしょうか。
次に、出品するものが
正常に使えるものかどうなのか
中々一般の方が判断するのは難しいですし
実際にチェックしようとなると費用も掛かってきます。
例えば5年前まで正常に使えていた器材をお持ちとします。
では、これが今正常に使えると断言できますか?
当然、私たちはメーカーのオーバーホール講習や
日々メーカーの営業さんと意見交換する機会の中で
「どうしたら長く使用できる器材を提供できるか」
「安全に使用できるか」を考えて販売を行い
また、買取時の査定のポイントとしています。
これらが不十分ですと
買い手からクレームや返品・返金といった
面倒なことになってきます。
写真だけでは伝わらない部分で
実際に使ってみないとわからない側面です。
実際に何点か例を挙げると
A社の横腹部分で給排気動作を行うインフレーターがありますが
明らかにメーカーの設計ミスで
エア漏れが多くある器種です。
エアが漏れ十分な浮力を得られません。
特に初期型は修理自体が不能で
捨てるしかありません。
後期型に関しても
同様の事象が起こりやすく
エア漏れ箇所も様々で
ビス部分やプラスチック部分に
目視できない程度の傷が生じ
そこからエアが漏れるなど
一貫した箇所からではありません。
次にB社。
こちらはレギュレーターですが
ある販売年を境にオーバーホールしていない商品は
中圧値の上昇が原因で
必ずフリーフローを起こします。
現在は、その部分も改善された商品が発売されていますが
古いものでオーバーホールをしていないものは
必ずフリーフローを起こすと言っても良い割合で発生します。
S社については
BCの内袋が経年によってくっつき
久しぶりにエアを入れると破裂
もしくは生地の劣化からエア漏れが発生する事象があります。
このBCは、ラインアップの1種類のみで
限られた期間に発売されていた商品ですので
一般の方が判断するのは極めて難しいものです。
最後にM社のレギュレーター、セカンドで
プラスチック素材を使用しているタイプは
パージボタンを押すと割れることがあります。
BCも同様、プラスチック部分の割れや
それに起因する破損があり
BCにエアが溜まらないという事象が挙げられます。
これらは一部であり
メーカーからリコールとして発表されているもの
されてないものを含めると
数多くの脆弱部分が見えてきます。
弊社としても
買取った時点では問題がなかったものも
いざ店頭で販売しよう
もしくはオークションに出品しようという段階で
どうにもできない故障が発生するケースは
よくありますし
お金という対価を払ったのに
故障をするなんてことが多くあります。
残念ながら
メーカーでのパーツ供給や在庫がないものは
最悪捨てるしかありません。
不良箇所を正常にすべく
点検、オーバーホールし
安心して使えるようにすることは
とても難しく
調べても簡単に出てくることではありません。
以上のことをご紹介したうえで
果たしてダイビング器材は
知識が乏しい一般リサイクル業者や
個人の方が
なんのチェックもしない状態で
気軽に販売できる商品群なのか。
この点は非常に販売が難しいものと考えます。
【リサイクル・リユース】
個人売買がしやすくなってきた今だから考えたいことです。
確かにリサイクルという観点では
とても良いツールのひとつですし
私たちも使えるものは
少しでも長く使えた方が良いという思いで
現在の事業に取り組んでいます。
しかし、スキューバダイビングという視点で
リサイクルを考えた時に【安全】は
切っても切り離せない重要なポイントです。
確かに物を捨てない
使えるところまで使い切ってあげるという
考え方は素晴らしいですし
少しでもゴミ廃棄をなくし
環境を考えるというのは
今後のダイビング業界ならず
世界の共通認識と言えます。
ダイビング器材という性質上
ただ売れれば良いというのではなく
いかに安全に使用できるかを考えるべきで
現在台頭しているフリマアプリをはじめとする
「二次流通市場」に
知識や配慮がない方たちによる
中古ダイビング器材販売に
まだ、待ったを掛けるべきと考えます。
需要があることは確かですし
私どもが、そこに異議を唱えられるものではありませんが
売り手、買い手共に
対象となる製品の理解を深め
安全に使用されることが大前提であってほしいと考えます。
出品をする手間や手数料
商品の相場を調べて価格設定を行い
製品に関する知識を調べて、安全に使えるかどうかチェック
そして、シーズン最盛期で出品をする。
しかも質問の対応や製品に関する問い合わせを行いながら
落札を待つ!
そんな手間かけられないよ、という方
スキューバプロショップ横浜が
業界最高値であなたの器材を買取致します。
10,000点に及ぶダイビング関連器材の買取
約30年間ダイビングプロショップとして
器材販売やショップ運営をしてきた経験や販路
また社内ノウハウがある
スキューバプロショップ横浜で
無料見積りをしてみませんか?
皆様からのご用命、心よりお待ち致しております。